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2017年6月 6日 (火)

本来の生態 動物も「幸せ」

先日の中日新聞に、東山の展示方法が様変わりしてるという記事が載っていた。

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 開園80周年を迎えた東山動植物園(名古屋市千種区)が、動物の見せ方を変えている。
手狭な施設に入れて見せるのではなく、本来の生息環境に近い状態を再現し、その中で動物を見せる「生態的展示」に力点を置くようになった。
飼育される動物の「幸せ」も追求する取り組みだ。
一方、開園当初に造られた展示施設を、貴重な遺産としてどう利用していくかという課題もある。

自然に近く
アジアゾウの飼育施設「ゾージアム」。
4月末、15年ぶりに来園した千種区の主婦(63)は、ゾウを眺めながら「風景が様変わりした」と驚いた。
 「昔の施設は狭くて、ゾウが『入れられている』という感じ。
今は、自然の中でのびのびと動いていて見応えがある」
 2013年9月にオープンしたゾージアムは、新たに「生態的展示」を採り入れた施設だ。
国内最大級の3350m2の広さを誇り、ゾウが体をこすり付ける柱や泥遊び場、川に似せたプールを備え、より自然に近い環境を整えた。
黒辺雅実動物園長は「動物が安心して暮らすことができ、繁殖の成功にもつなげやすくなる」と強調する。

欧米に追随
 生息する環境を再現し、本来の生態や動きを見せる「生態的展示」は既に欧米で主流だ。
東山をはじめ国内では長らく動物自体を見せることを重視するあまり、手狭な施設が課題だった。
 日本動物園水族館協会(JAZA)によると、近年は従来型の施設を見直す動きが広がり、よこはま動物園ズーラシア(横浜市)や天王寺動物園(大阪市)などでも生態や環境ごと見せる展示を採用する。
国内外の動物園に詳しい協会の成島悦雄専務理事は「動物の福祉を重視する考え方は世界、日本の主流になっている」と話す。
 東山は開園100周年の36年度までに、老朽化が進んだ施設を造り直し、生態的展示への移行を進める。
併せて動物の分類ごとだった施設配置も見直し、生息地ごととにする。
既にゾージアムのある「アジアゾーン」のほか14年春に「北アメリカエリア」が完成した。
現在はイケメンゴリラ「シャバーニ」などの新居「アフリカゾーン」の建設が進み、園内は新たな姿へ生まれ変わりつつある。

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遺産の行方
 変化の過程で、歴史ある施設の取り扱いも課題だ。
例えば80年前からあるライオン舎は、堀を造ることで柵をなくした国内初の「無柵放養式」の猛獣舎。
日本の動物園史に名を刻む施設だが、再整備の計画でライオンは「アフリカゾーン」へ引っ越すことが決まり、いずれライオン舎から主はいなくなる。
 東山は歴史を象徴する施設として保存する方針だが、どう使うかば決まっていない。
黒辺園長は「ライオン舎を生かしたカフェやミュージアムなど、いろんなアイデアが考えられる」と語る。
その上で「歴史を紹介することも園の大切な役割。思い出を伝えられる場所にしたい」と話している。

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